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blueberry project   ブルーベリー実験農場
2009.9



2009.9.13
楽園のほ場は4ブロックに分かれていて ごくわずかだが傾斜している。 第1ほ場が一番低く 第4ほ場が一番高い。 第1ほ場は低いためやや湿潤状態で 新梢の出が悪く そのため株自体も小さい。 第2ほ場も第1ほ場ほどでもないが やや生育が悪い。 本来 土木工事で排水対策を講じる必要があるが なかなかできるものではない。 そこで 今できることは 少しでも根域の環境をよくし 春根の発根を促すこと。 そこで より酸性にするため 硫黄をまいた。
2001年に 酸度矯正 つまり硫黄をどのように施用すれば酸度矯正できるかを試験をしたことがある。 その試験とは@硫黄を土壌表面にまいた区 A地上から10cmの深さまで硫黄を混ぜた区。 1年後にpHを測ってみた。 @の区の深さ10cmのところを測ったところ 酸度は矯正できていなかった。 Aの区の深さ10cmのところは かなり酸性に傾いていた。 つまり 硫黄を土壌と混ぜないとだめだということがわかった。 また 表層にまいた場合 下層には影響を及ぼさない つまり 染み込むように下層へはいかないこともわかった。
今回 バークでマルチをしてある表面に硫黄をまいた。 硫黄は固まりが多いため 百均でふるいを買ってきて 細かくなるようにふるながら硫黄をまいた。 その後 熊手でバークをちょっと揺らすようにすると バークのすき間に硫黄が入っていき 一見すると硫黄をまいたのがわからなくなってしまう。 おそらく土壌表面くらいまで入ったのではないだろうか。 今できることは 土壌表面まで硫黄を送り 表層だけでもさらに酸性にもっていくこと。  



写真左 ふるいで硫黄をまいているところ
樹当たり約450gまいた

写真中 硫黄をまいた様子

写真右 熊手でバークを揺らし すき間に入ったところ



写真左 こんな感じに第1と第2ほ場に硫黄をまいた

写真中 まいた硫黄 「土壌改革」 20kg 硫黄分99.7%
以前使っていたのは 99.9%の硫黄だったが 「土壌改革」は肥料登録したもの。
いずれも微粉硫黄(200メッシュ)


※ 硫黄をまいて ちょっと感じたことは うどん粉のように軽くはないため 表面にまいても風で飛ばされることはないと思う。
また 以前に水に硫黄を溶かしてまけたらいいなと思ってやってみたことがあるが 硫黄は水には溶けない。



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